ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

九品の来迎

宇治の平等院へ。



鳳凰堂内にある四方の扉絵には、九品来迎図が描かれている。
9通りの極楽往生への逝き方である。
上品(じょうほん)中品下品、それぞれに上生中生下生の3種類。

9種類は、生存のその人の性質・行いの違い。
来迎に現れる仏や台座が異なる。
上品の上生は金剛(ダイヤモンド)の台座。
下品の上生は宝石の蓮華。

下品の上生は、「大乗経典を誹謗しないが、諸悪行を行い、それを恥じない者」
その人には化仏、化観世音菩薩、化勢至菩薩が来迎する。

下品の下生はかなり悪い人。
「五逆罪・十種の悪行を犯し、諸不善も行う者」
それでも金蓮華(如日輪)さんが来てくれる。

仏教は優しいなぁ。
私も中の下くらいには収まりたいけど
「立派な若者・娘で、父母に孝養し、世に仁慈を行う者」は、
結構ハードルの高い行いやなぁ。