ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

鍼とお灸

Kさんに紹介してもらった鍼の先生を訪ねて建仁寺の近くへ。
普通の民家。
インターフォンを押すと「入って来て~」と男性の声。

T先生、70歳。
「僕も、もういつまでやれるか分からへんけど、Kさんの紹介やったら」
と出迎えてくださった。
「腰痛には5種類ほどあるけど、これは筋膜やな。
背中も肩も張ってるし、疲れがたまってる。歩く時にかかとに体重がかかって、足から腰に影響したんや」
と分析してくださった。

背中に鍼を刺して、お灸を膝の裏に据える。
お灸は熱いのを通り越して痛い。

「夜中、舞妓さんにこのお灸をしていたら『助けて~』と声を出して
たまたまパトロールしていた東山署の警察官が駆けつけてきたことがあるんや」
などと教えてもらう。

そもそも会社で働いていたけれど海外赴任を命じられたのを機に退職し、
31歳で針灸の学校に通い、更に上海で針を学び、アメリカでカイロプラクティックを学ばれたらしい。

今朝は近所の老人宅へ蜂の巣を撤去に行き
エレキのウクレレを弾いたり
のれんをご自分で染めたり
看板も一枚板を彫り上げて作ったとか
最近はモビールを作っているとか
悠々自適にされている、多彩で不思議な先生でした。

時間が経つほどに、ずいぶん楽になった。
保険が適用されなくて、7000円だけれど、やっぱり名医なのねぇ。

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