ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

臨床講堂

電話で受けたレファレンス。
昭和16年に大学で開催した学会の、学内での場所が知りたい。当時の平面図はないか?」

部屋の名前は「臨床講堂」
1.『100年史』の略年表に「昭和5年 2階建ての臨床講堂竣工」という文字が見える。
2.資料保存庫で『昭和10年の平面図』を見つける。
 だけど、この建物が見当たらない。
 3階に「講堂」という文字が見えるが、「臨床」ではないし・・・2階建てじゃないし・・・。
 病院に「臨床講義室」という部屋があるようだ。
3.昭和42年『学園祭のパンフレット』を見る
 ”案内図”に「2階 臨床講堂」という文字が見つかった。
 学生はこの「臨床講義室」を「臨床講堂」と呼んでいたようだ。
4.昭和36年『大学要項』 
 大学の見取り図に「臨床講堂」の文字を発見!

電話の主は、「当時の図書館じゃないか」と予想していたけれど、図書館とは別の、教室の一部でした。
そして今はもうない建物でした。

昔の資料にはチンチン電車の停留所があったり、実験動物の厩舎があったり。
学内外の様子もずいぶん変遷しているなぁ。

帰りに見る大学は、ずいぶん景色が変わって見えたのでした。