ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

朗読で深読み。

1ヶ月に1度の朗読講座。

今日は、
小学生男子が妹の人形を団地の階段から放り投げるシーン
を読んだ。

その描写が不思議な表現だった。
人間は10歳頃から、抽象的な考え方ができるらしい。
と、受講生のTさん。

そう言えば私も小学校6年生くらいの時、
「この道端の石はどこから来たのか」などと考えながら登校していたなぁ。

Tさんは、10歳の頃に初舞台を踏んだそうだ。
エキスポ万博での子供劇。
色んな国のパビリオンを見て、世界の広さを実感した、と言っていた。

そんな思い出話から、子供の育て方への反省まで。
人生の先輩方の経験は、尽きることがない。
それだけ思いを広げると、読む文章にも実感がこもる。

テクニックもアドバイスするけれど、大事なのは文章を自分に近づけること。
すると、その人にしか描けない世界が広がってくる。
いやぁ、深読み朗読会です。
私も、色んな方の人生を聞かせてもらって、勉強になります。