ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

逆鱗

NODA MAPの『逆鱗』を観に、Theater Bravaへ。
この劇場も、もうすぐさよならなのだ。残念だなぁ。

「逆鱗」と激しいタイトル。文字も反転しているので、どんだけ逆らってるのかなぁ、と楽しみに。
幕が開くと、人魚のお話でした。
魚の群れがキラキラと、そしてユラユラととてもきれい。

電報を届けに来た郵便屋さん(瑛太)が目の良さを買われて潜水士に、
そしていつの間にか人間魚雷に乗る太平洋戦争の兵士に。

自爆テロの脅威にさらされる現代だけど
この国だって、以前は若い命を自爆させてたんや。
思っていることを誰も言えないまま、
目的の確認も脱出することもできない兵器にさせられてしまう。

人魚(松たかこ)の泣き声は金属音にも聞こえて、いつまでも耳に残りました。