京町家でお能を拝見。
会場は京扇子 大西常商店。
蛍光灯を消して、ろうそくの灯りだけになった部屋は、一挙に幽玄。
畳続きの目の前で、能楽師観世流シテ方お3人が太い声で鬼女の紅葉狩りを謡う。
邦楽の朗読版みたいな感じ。
闇ってこんなに集中力を高められるんやなぁ。
あれ?さっきから赤い光が舞いの方に・・・
と思ったら、カメラマンさんがピントを合わせる光でした。
あれ?近くから発光が・・・
と思ったら、お隣さんがスマホでSNSやメールをじーっと見つめておられます。
お隣の方、着物も着てきちんと用意しているのに、肝心の観る段階で退屈してしまったのかなぁ。
入場料3500円分は楽しもうとがんばるけれど
客席が気になって、集中力も途切れ途切れ。
闇を楽しむには、モノと雑念が多すぎる世の中でございます。