ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

真っ赤だな

北野天満宮のもみじ苑へ。
今年の紅葉はきれいだと聞くけれど、雨も降ったし葉も落ちて、終盤である。
それでもライトアップされて、場所によっては見事な紅葉。

3人のうち1人(X君)は色に弱くて
「この木は黄色ですよね?」と言う。
「いや、たくさんの色が混じってるよ。赤や緑やオレンジや」

別の場所で
「この木は色んな色が混じってますよね?」
「いや、赤一色やで」

X君はどうやら光の当たり方によって、違う色に見えるようだ。
そのうちX君が何色に見えるのかを当てるゲームが始まった。

「この欄干は赤色やろ?この紅葉は同じ赤やけど、黄色に見えるんやろ?」

情緒深く、カップルがしっぽり歩いているお土居で
色弱検査官一行がテストしているみたい。

そもそも、X君の言う「赤」は、私達の思う「赤」と同じなのかしら?
哲学的な思いも交錯する、秋の夕暮れでした。