ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

雨の夜の通報

大雨の夜22時半頃、急いで自転車で帰っていると
道に倒れている人を見つけた。

自転車ごと横になっている中年女性。

思わず自転車を止めて
「大丈夫ですか?」と声をかけた。

ずぶぬれで、白いブラウスがびっとり透けている。
「ダイジョウブデス・・」とコソコソ声。
相当動揺しているみたい。

あれ?カツラ?
結構体格がいい。
あれ?おっちゃん?

たまたま通りかかった外国人男性も、自転車を止めた。
「ダイジョブですか?」

ずぶぬれの人は、覚束ない手つきでメガネをカゴに置きたいようだ。
起き上がろうとしてもぞもぞしている。
「立ち上がれますか?」

その時、その人のパンツが膝までずり下がっているのを見つけた。
あれ?どういうこと?

自転車を起こしてあげると
それにすがりついて「メガネ・・・メガネ・・・」と言っている。

「眼鏡はここですよ」と地面から拾って渡したら、カゴに乗せた。
パンツは相変わらずずり下がったまま。

「心配ですね」と外国人に声をかけた。
「だいじょうぶです・・・もう、だいじょうぶ・・・・」
と、その人が顔を隠しながらコソコソ声で話すので、その場を離れた。

しばらく行った所に交番がある。
警察官はいなかったけど、ダイヤルしたら婦人警官が出た。
「今から現場に行きます」と言ってくれた。
「折り返しご連絡しましょうか?」と聞かれて
「その方が無事なら結構です」と言った。

けれど、やっぱり気になる。
あの人は男性か女性か?
何であんな状況になったのか?
う~ん。
私も気を付けよう。