ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

祇園囃子の笛

祇園囃子の笛のメロディーパターンは、案外少ない。
太鼓・鉦のリズムとの組み合わせで、印象が変わる。

笛のメロディーの一回分と
太鼓や鉦の節目が同じじゃない曲もある。
その場合は、何回か繰り返す。

平成女鉾清音会の場合、同じところに着地するまで、
鉦が5回くらい繰り返す曲もある。

その解析の仕方も山鉾によって様々。
楽譜の書き方だって違う。
門外不出の譜を、最近は見せてくださるところがある。

鉦だけの譜もあれば
太鼓・鉦・笛がすべて記された譜もある。
繰り返すパターンの笛のズレ具合まですべて記された、電話帳くらい厚い譜もある。
どれも興味深い。

うちの笛方によると、
一番難しいのは「ピーィッ」と高く張り詰める「ひしぎ」という音らしい。
ひしぎが多い曲を繰り返していると、笛さんの顔色が次第に白くなっていくのを拝めますよ。