ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

崖の上の

カセドラルロックに登りかけて、後悔した。
ガチで岩に足をかけて登っていくんやもん。
こんなん、無理無理。
腰は引けるし、振り返ると足がすくむ。

でも道は前にしか続いてなくて、半泣きになりながらも進むしかない。
白人系の皆さんは、タンクトップに半ズボン、ビーチサンダル。
右手に水、左手にデジカメを持って高い腰で登っていく。
あかんあかん、危険やて!

(帰り道はどうなるんやろう)
とか考えながら、ヒーヒー登って行くと、頂上で目の前が急に開けた。

う…美しい。
360度の絶景。
青い空、赤や青い岩山と木の緑。湖も見える。
爽やかな風が時折吹いて、汗を乾かす。
地球のご褒美だねぇ。

ここで七瀬さんは
「恐れるな」
と聞こえたみたいやけど、

自分の足でここまで来たんやもん。
自信持ったらええんや。