ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

アズマーチ展

滋賀県ヘムスロイド村、グラススタジオ・アズーロへ。
ガラス作家、東ユキヤスさんがここにアトリエを構えて10年になる。
それを記念した「アズマーチ展」が開催されたのだ。

今日は最終日。
川端健太郎さんという陶芸作家を招いて、共同作品を作る。
陶芸とガラスで、何ができるかな?

窯の火やバーナーがボーボーと燃えさかる中、
吹きこんだガラスに釉薬をかけたり、
水につけたり、
陶磁器をガラスに閉じ込めたり。
壮大な実験&製作だった。

川端さんは穏やかな朝青龍みたいな人。
朴訥なお人柄だけど、作品作りの現場では意志が固い。
釉薬につけてみよう」とアイデアを出して
東さんが「この段階でドボづけすると、蒸発するよ」とか言っても
「そうしてほしい」と貫いて
「じゃあやってみようか」となる。

割れてしまったりして(これは失敗ちゃうかな?)と思うのもあったけど
みんな楽しそう。
言葉少なく効率的に動く東さんと川端さんとアシスタントの人達の姿が美しい。
それに、火と水が思わぬいたずらをする。

見ている私も、熱気で火照りながら、
(物を作るのに必要なのは、熱と意志と神さんの気まぐれやなぁ)
などと、ぼんやり思う。