ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

私は真っ赤なりんごですぅ♪

自転車に乗っていると、ワゴン車で何かを売っている兄ちゃんに出会った。
「お姉さん、ちょっと見て行って!」と声を掛けられた。
覗くと、りんごだった。

「私、りんごは嫌いなんです」と言うと
「じゃあ、りんご酢はいかがですか?」と勧められる。
ペリエで割ったりんご酢を試飲させてもらうと、確かにおいしい。
蜂蜜の風味とりんごの爽やかさと酢のさっぱり感のハーモニー。

「普通は1週間くらいでできちゃうんですが、これは1年以上寝かせて作ってます。りんご酢の割合が3倍くらいなのにまろやかでしょ?」
これなら愛飲できるかも。
「いくらですか?」
「3000円です」
ひょえ~。お酢に3000円?!
でも薄めて飲むしなぁ。
1回芝居を観たと思ったらいいか。

「普通なら、りんごをサービスするんですが・・・」
「りんごは嫌いなんで、結構です」
「りんごジュースはいかがですか?」
「試飲はするけど、買わへんよ」
飲むと、あっさり。びっくりの革命的味わい。
「おいしい・・・」
「これは、荒しぼりジュースです。クリアタイプもありますよ。1本800円ですが2本で1500円にしときます」
「だから、りんごは嫌いなんです。家に3本もりんご製品があるのは考えられません」
「はぁ・・・」

なのに帰り道、りんご酢とりんごジュースが自転車のカゴに入っていた。
りんごの美味しさに負けたのか、兄ちゃんに負けたのか。

りんご酢はやはりおいしくて、すごい勢いで減っている。
兄ちゃんの予告通り、お通じも良くなった。
青森で作ったりんご製品は、その兄ちゃんが無料配達もしてくれるらしい。
りんごに負けるのか、兄ちゃんに負けるのか、金額に負けるか。