家に、夏の名残りの巨大な蚊が一匹いる。
向こうのターゲットは私だけ。
何日も、1対1の対決を強いられている。
大きいのに、なかなか捕まらない。
ぱっちんぱっちん空を叩くのみ。
しょうがないので、1匹のために蚊取り線香を焚いたり、
ショールをバタバタ振ったりしている。
その戦いが今日、終焉した。
意識が無の状態で、体が動いた。
開いた手に、蚊の潰れた姿があった。
こ、こんなに血を吸われてたんや・・・。
少なくとも防御はできていたつもりだったのに。
戦いは終わったが、
敗北感も味わった。
戦いとは、常に虚しさを伴うのう。