ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

真珠缶

鳥羽のお土産。
真珠採集キット 「真珠缶」
貝の中から真珠が出てくるらしい。
その真珠の色で、占いができるらしい。

ピンク・・・恋愛
ホワイト・・・健康
クリーム・・・幸福
パープル・・・学問
ブラック・・・財産

鳥羽の真珠かと思ったら、made in Chinaと表示されている。
中国生まれなのね。

あわよくば、この貝を飼おう。
中の水は塩水か、淡水か。
淡水なら、北海道土産のまりも達と一緒にできるかも。

開けてみると、プーンとアルコールの臭いがした。
こ、これは・・・すでに死んでいる。
ホルマリン漬けにされているのだ。

残念だけど、貝の本懐を遂げさせ
成仏してもらうしかない。

祈りを込めて貝をこじ開けた。
中から、きれいなピンクの真珠が出てきた。

以前ニットキャップシアターで公演した『お彼岸の魚』の一節を思い出した。

最初、貝にゴミを入れるんだって、真珠を作る時。
貝はそれを痛がってそのゴミの周りに、なんか分泌して、それがだんだん固まって、あの真珠ができるの。
それと一緒。不安とか、辛いこと、ずっと心に残るけど、だんだん硬くなって、固まって、コロンって、・・・なったらいいな。

貝は死して、真珠を残した。
しょうもない私の悩みなんかも、せめてこんな風にきれいな塊になったらいいなぁ。