ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

人生の計画

妹には急遽、予定を早めて来日してもらったのだ。
病院に駆けつけた妹は、父に
「今回は3週間いるからな」と言ったらしい。
父は、少し考えた後
「・・・持たん」と首を振ったらしい。

”元気で3週間を過ごし、妹を送り出すのは無理”
という意味だったのだろうか?

予言どおり、父は持たなかった。
妹は最初の1週間で父を看取り、
次の1週間で葬儀を行い、
翌1週間で後の手続きをできるだけして、
今日、帰国した。

今回の妹の滞在は完璧なスケジューリングだったと思える。
いや、父が選んだのかな?

二人とも旅立った。
一人は永遠に逝ってしまったし、一人は海の向こうへ帰って行った。
私の回りには色んな面影が漂って、しみじみ悲しみが訪れることよ。