ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

うとうと日和

病院で一日過ごしていると、いろんな光景が目に入る。

今日はいい天気だったので、ベッドごとバルコニーに運んでもらい、
鳥を見ている患者さんがいた。

寝たきりの奥さんを車椅子に乗せて、毎日散歩しているご主人もいる。

小学生くらいの女の子が、お父さんを看病するお母さんを待つ間、看護師さんと遊んでいる。

今日は先生が部屋に訪ねてくださり、父との思い出話を聞いてくれた。
私が「女優になる」と決心して、父と喧嘩した夜のことなどを話した。
「すばらしい家族やなぁ。いい話を聞いた」と、部屋を出て行かれた。
こうやって話してみると、いい思い出だ。
父は最近、耳が良くなったみたいで、きっと喜んでいると思う。