ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

緩和病棟

父が入院しているのは、緩和科というところである。
緩和科では積極的な治療はせず、痛みを取るのを目的としているので、
ゆったりした雰囲気が流れている。

病棟のロビーには静かに音楽が流れ、
3時にはティータイムがある。
たまにアロマセラピーのマッサージの方が来てくれるし、
散髪屋さんの出張もある。
病室は全室池ビューであり、木に憩う鳥や雲が眺められる。

看病する私や母は、のんびりいい気持になってウトウトするのだが、
父はあまり休まず、ガサゴソする。
私に毛布をかけてくれたりもする。
これではどっちが患者か分らないのである。