『講談社の絵本 ゴールド版』というシリーズをご存知だろうか?
世界の名作をダイジェストにして、ていねいな絵を添えた、子供向けの絵本だ。
復刻版も出版されているらしいが、紙質が違うらしい。
友人Aちゃんはこの原書を探していたそうだ。
Aちゃんは、「原書版のちょっとザラついた紙質が、
絵の色合いとしっくりくる」と言う。
本当は『ピノキオ』が欲しかったらしいが
武井武雄さんの絵が素晴らしく、4500円もするらしい。
『ふしぎなランプ』を手に取ると、これも4500円だとか。
「お客さん(Aちゃん)はお目が高い」と言われたそうだ。
出版された昭和40年頃は120円だったのにね。
そして入手したのが『金太郎』と『家なき子』各1500円。
これが今読むと、突っ込みどころ満載である。
『金太郎』はあまりにもむっちりと大人びて、腹掛け一枚では心もとない。
『家なき子』は、旅芸人に売られたり、
親友の犬とサルが狼にさらわれたり、
現代から考えるとひどすぎる目に遭っているのに、
結構あっさり受け流している。
昔の子供は、タフやなぁ。
そして昔の本は、文章よりも絵の方が繊細やなぁ。