ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

囃子納め

平成女鉾清音会の2007囃子納め。
囃子をするときは、鉦の音を逃がすために窓を開ける。
窓から吹き込む風が冷たくて、今年3月の寒い寒い鉾囃子の感覚が蘇った。

2月はポカポカ陽気だったのに、
3月の連休になって雪が降るほどの寒波が襲った。
皆、あり得ないほどのカイロを体中に貼って、
向かいの薬局からカイロがなくなった。
土台、7月の祭りを3月にやること自体が無謀だったのかもしれない。
だが、「冬に山鉾が御所まで巡行した文献もある」と
この時期に10周年行事を行うと決めたのは私だった。
皆が「寒い、寒い」と言うと責任を感じたものだ。
そんな中一人、カイロを貼らずにがんばった太鼓方の先輩には、
囃子方の意地を感じたなぁ。

囃子納めをしながら、走馬灯のようにあの日々を思い出した。
あれでひと区切り。
第2期(女鉾史的には第6期くらい?)の歴史は始まっている。
今年入った新期生にも、鉾の感覚を味わせてあげたいなぁ。
次はいつ、建てられるかなぁ。