今日のボケツ君は、大木湖南氏だ。
私が稽古場に行くと、大木氏はいち早く発声練習をしていた。
稽古が始まると、出番が来るまで見学していた。
途中で「稽古が始まってから1時間、僕一言も発してないんですよ」
と、耳打ちしてきた。
やっと出番が来ると、張り切りすぎて台詞を噛んだ。
「なかったって」と言うのを「なかってった」と言っていた。
その直後、休憩になった。
休憩が終わり、大木氏の見せ場が来た。
途端、携帯電話がなった。
甲本ヒロトの歌声だ。
これは大木氏の着メロに違いない。
案の定、ヒロトの歌声は、
大木氏が台詞をしゃべっている間ずっと邪魔をしていた。
あぁせめて出番のないときなら、すぐに消せたのになぁ。
休憩時間にズレ込んでいれば、出れたのになぁ。
まぁそもそも、サイレントにしてないのが罪なんだけど。
そんな幸薄い大木氏の役は、芝居の中で非常に重要なポジションです。
お楽しみに。