ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

夜中の抗争

夜中2時ごろ、
トイレの方からゴトゴト音がする。
家のトイレはガレージに面し、半分外にあるのだ。
「すわ、暴漢か?」と思うが、
こんな場合、たいていは隠れペットである。

ドッスンドッスン
これはかなり大きい輩だぞ。

ガリガリガリ
うわ、何かを引っかいている。

たぶん、イタチだと思うけど、見るのが恐い。

ドンドンと、音を立ててみたけれど、効果がない。
ガラガラと、ガラス戸を少しあけてみたが、気にしてくれない。
手だけ出して、電気をつけてみた。
ちょっとおとなしくなったけど、また活動を始めた。

弱気な戦争だ。
戦う前から負けている。
人間、だらしないぞ。

翌朝、見てみると
縁側下のコンクリートがえぐれていた。
すごい力だ、イタチどん。
これだけ活動力が出たということは、
春が近いんやねぇ。

私にできるのは、穴をふさぐことくらいやわ。
よっこいしょ。