ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

緑の血しぶき

この季節、御所は花盛り。
タンポポやシロツメグサやなんや分からん雑草で色とりどり。
私も喜んでパチパチ写真を撮った。
先週金曜日、自転車で通りがかると緑の匂いがそこら中に立ち込めていた。
見ると、ブーン・・・と、芝刈り機で花達が刈り取られているところだった。
ギョエー!!という花達の雄叫びが聞こえるようだった。
緑の血しぶきが辺りに飛び散っていた。
日曜日の葵祭りのために刈り取られているのだなぁ。

緑の血と言えば、高校生の頃に観た『エレンディラ』という映画を思い出す。
魔女のようななお祖母さんを殺した時に飛び散った血しぶきは、緑色だった。
とにかく不思議で怖い映画だった。
大学生になって『百年の孤独』を読んだ時、『エレンディラ』の登場人物が出てきて驚いた。
今調べたら、同じガルシア・マルケスの作品だったのね。

かくして御所はきれいになり、魔女達はまたどこかで生息を始めるのだわ。