ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

石垣カフェ

石垣カフェ
この単語を聞いた時、おしゃれスポットを思い描いた。
蔦の絡まる石垣門を入ると、明るい光が差込むテラス。
信楽なんかの分厚い陶磁器で飲む、ヨーロピアンなコーヒー。

だが、百万遍でそれを見た時、目を疑った。
京大石垣塀をハシゴで登る、三畳+一間のスペース。
ビニールとトタンで覆われた寒そうなバラック小屋。
コーヒー一杯50円。

なんでも、大学の石垣塀撤去に抵抗して建てられたそうな。
24時間誰かが常駐しているそうだ。

家の前のガス管工事は今夜で4晩目。
毎朝5時まで騒音、振動、照明攻撃。
うんうん、うんうん、うなされる。
私はまるで撤去工事の始まった石垣カフェを先駆けて体験しているようだ。