ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

梨園に冠を正さず?

友人宅で誕生会。

「何が食べたい?」と聞かれ、「イチゴ」と答える前にイチゴのロールケーキを買ってくれていた。ありがたや。

 

会話の中で「梨園」の意味について、疑問が出る。

「梨下に冠を正さず」の「り」ちゃうか?

と言ってスマホで調べたら

「李下に冠を正さず」という字が充てられていた。

「梨=なし」ではなく、「李=すもも」だったのね~⁈

 

ちなみに「梨園」とは、中国、唐の玄宗皇帝が宮廷の楽人の子弟300人を集めて教えた、梨の園のようです。

それが日本に渡って、歌舞伎界の雅称となったとのこと。

梨園」・・・甘い香りと音曲に満ちてそう~。

 

一方「李下」は「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」という、古楽譜の一節らしい。

盗んでいると勘違いされないため、ウリ畑では、かがみこんで履物を履き直すようなことはしないし、スモモの木の下では、手を上げて冠をかぶり直すようなことはしない、という意味。

古楽譜は、新楽譜(唐の時代)より前だから、「李下~」のことわざの方が古いみたい。

 

スモモより、梨を盗む方が罪深い気がするのは、フルーツの甘さのせいかしら?

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