ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

祭男魂

祇園囃子、山鉾関係者の訃報が届きました。
享年101歳。
祇園祭が大好きで、今年の巡行をテレビで見届けた翌朝、亡くなったそうです。

私はあまりお話したことはなかったけれど、お通夜の行き帰り、保存会のTさんが思い出話をしてくださいました。
本業は下駄屋さん。
懸装品の入っている箱を直したり、懸装品を繕ったり、飾り金具が取れそうになった穴をふさいだり
とにかくマメに修繕しておられたとのこと。
Tさんが若い頃、途中でサボって怒られたこと。
お酒が大好きで、机の下から出してきて飲んでおられたこと。

人生と、お人柄がうかがえます。
「ええなぁ。ボクも死んだらそんな風に話してもらいたいな。これからもがんばろう」とYさん。

お祭に関わる方々は、ご長寿の人が多いです。
体力的にはハードだけど、気持ちが張って、いつまでも若くいられるのかもしれません。

お祭は、後輩の皆さんがちゃんと受け継いでいますよ。
安らかにご冥福をお祈りします。