映画「恋人たち」を観る。
平成27年公開の映画を対象としたキネマ旬報ベストテンで邦画1位を受賞したらしい。
甘いタイトルとは裏腹に、苦い映画だった。
3人の主人公達の置かれた状況がしんどい。
奥さんを通り魔に殺された男性
旦那や姑からぞんざいにされる主婦
ゲイの弁護士。
日常も辛いけど、そこで起こるエピソードも辛い。
詐欺や、麻薬や自殺がすぐそばにある。
そんな様子や気持ちをリアルに丁寧に描く。
終演後、どんよりした。
前回観た、火星で一人ぼっちになっても何とかして生きる人とタイプが全然違うなぁ。
お客さんは2組。
同じエレベーターに乗り合わせたもう1組は、今日で4度目だそうだ。
「いい映画ですね」と言っていた。
彼女らはどんよりしないのだろうか?
どんよりが好きなのかな?