ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

迎春

あけましておめでとうございます。
2010年は、5本の舞台に出演し、役者としても充実した年でした。

2月 原田博行ネガポジライブ『歌と悲劇』
4月 まじっくらじお『そこから幽霊はやってきた』
8月 石原正一ショー『野球狂の詩子』
10月 NHK-BS平城京最大のクーデター「仲麻呂の乱」の考謙天皇
12月 ニットキャップシアター+モノクロームサーカス『チェーホフの御座舞』
    石原正一ショーpresents 『エ・ト・セトラ』

前半は2人芝居が続きました。
原田博行氏とも福山俊朗氏ともガッツリ組めたのは面白かったなぁ。
2人で助け合ったり邪魔したりしながら、瀬戸内海をいかだで渡りきった感じ。
三谷昌登氏の脚本は、滅多にない恋愛ド直球だったし
桂正樹子氏の脚本に出てくるお雪さんには、初見で大泣きするくらい気持ちが一緒になりました。

野球狂の詩子』での、ブン屋山本さんには少し手こずったけど
由紀さおりさんで毎度柔らかい心を回復できました。

チェーホフの御座舞』のおちえさんは私の憧れの魔性の女。
斉藤節子さんは京都弁全開で暴れまわって、すごく楽しかった。
斉藤春江さんは、時代の波に翻弄された人。でも強い女性。
ごまのはえ氏の脚本は何層にも重なっているので、何度演じても発見がありました。

『エ・ト・セトラ』では、舞台袖で(どうしよう。ゼッタイ無理!)と思う自分が、お客様の拍手でスーッと導かれる。
そんな体験をしました。

全体的にはウェディングドレスに始まり、
幽霊の白い着物、
おちえさんの花嫁衣裳(綿帽子)と、白い服ばかりを着た一年でした。
ありがたいことです。

今年はどんな役に出会えるかな?
私の声や身体や心をフィルターにして、たくさんの人に楽しんでいただきたいと思います。