ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

「犬」は吉田戦車風

『競作・チェーホフ』終了。
思えば、一番チェーホフから遠いところから出発し、
一時は(チェーホフに土下座も覚悟か)と思った演出だった。
だが蓋を開けてみれば、器にストンとはまっていた。

着物姿で「イワン・ヴァシーリッチ」と呼びかけることも
白土三平タッチの百姓も
♪京都慕情♪の歌謡ショーも
怪物君でさえ、も(?!)
どれも違和感にならない。

何より、お客さんが喜んで下さった。
それが一番嬉しい。

他の2つも違うアプローチで、全く別の作品が出来上がっていた。
『熊』舞台の美しさ、言葉力。
『結婚披露宴』での体の使い方。
楽屋のモニターで観て、感動していました。

チェーホフ、スゴイや。
シンプルで、自由だ。
苦いぞう!(『結婚披露宴』の乾杯のセリフ)