ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

イノクチ君のクツ→イノクツ

音響オペレーターの井口氏が9000円の靴を買ったと喜んでいた。
でももったいないらしく、デビューが遅れていた。
「本番の日に履いていく」と、宣言していた。
今日はその日。
9000円の靴はサラリーマンの履きそうな、
案外普通の黒い靴だった。
「へ~これなの」と、皆のリアクションも薄かった。

ところがその靴が大活躍。
リハーサルで演出が
「皆の靴の色を合わせてくれ」と言い、
早速頭に浮かんだのは井口氏の靴。
大木氏が「それ貸して」と言った。
ごま氏の最初の衣装にも変更があり、その靴を履くことになった。

シンプルさが仇になって、初日から色んな人に回された井口氏の靴。
「いやぁ、デビューが華々しくて光栄です」と言っていた。
ええ子やなぁ。