ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

about XX

VOGAの「about XX」を観に、石清水八幡宮へ。
京阪八幡市駅から男山ケーブルに乗って山頂へ上がる。
真っ暗な道を、前の人の後ろに続いてひたすら歩むと、突然屋台が出てきた。
狐のお祭り、という感じ。

ホットワインで温まって、野外劇場で観劇。
予報では夕方から曇りだったのに、雨模様。
観客はレインコートのみ。傘は禁止。

山の中から登場したり、自転車で走ったり
どこまでが劇場かわらからない、自然と一体化した舞台。
照明も音もよく聞こえるけれど、いかんせん屋根がない。

レインコートのフードから雨粒がポタリポタリ。
肩がポンポン叩かれるほど、雨足も強くなってきた。

演者さんも大変だろうけど、お客さんも厳しい状況。
表現しているのは祈りかな?社会派かな?劇団のゴタゴタかな?これはギャグかな?
見ているお客さんは石地蔵のように固まっている。
みなさん4500円払って、濡れながら震えながら、じっと見てエラいなぁ。

カーテンコールで、主演の俳優さんが「本日は足元の悪い中、ありがとうございました」と言って終わった。
いやいや、もっとねぎらってくれるポイント、あるんちゃう?

20周年を迎えた劇団にとっては、これは普通の状況なのかなぁ。
新聞破って、「社会と交わりたい」と言っていたけれど、選挙には行かはるのかなぁ。

来週日曜日まで上演は続きます。
秋雨前線停滞中らしいけれど、少しでも晴れたらいいですね!