ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

奉納囃子2016

2016年の奉納囃子。
開始前に、控え室で気持ち合わせ。

映画、祇園祭を見た話をした。
身分制度がはっきりして、一揆や戦で民衆が互いに殺しあっていた時代、
「祭」をきっかけに、一つの目標ができ、信頼しあってやり遂げる物語。
囃子もそうやで。笛はまかせたぞ、鉦も頼んだぞ、太鼓はまかせとけ!
そんな気持ちで7人の鉦が合うと、その音は7倍だけじゃなく、14倍にも21倍にもなっていく。
そして人を感動させられる囃子が出来るんや。

囃子は、みんなの気持ちがひとつになった、いいものが奉納できたんとちゃうかな?
囃子中に雷がゴロゴロ鳴った。
でも雨は降らず、足を止めたお客さんを散らばらせることもなく
時折強い風が吹き、ゴロゴロの音もリンクして
(あぁ、龍神さまも喜んでくださってるな)と実感できました。

ありがとうございました。