ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ワイン王子

友人夫妻より「ワインでも飲まへん?」と電話あり。
私は外出先だったので自転車で合流することに。

「”わいんくれ~じ”で会いましょう」と約束して、西へ向かっている途中で「貸切やわ~」と連絡が。
「移動するので”京都市役所前”で待ってて」と言われてまた東へ。
「やっぱり室町あたりに変更」と指示があり、自転車をUターン。
「”ワイングロッサリー”に入ってます」と伝言があり、室町をさらに西へ移動。

お店に入って「先ほど来た夫婦連れに合流です」と言うと、キョトンとされた。
「あぁ、今満席でお断りしたお客様ですね」とお店の人。
え?じゃぁどこへ行ったんや・・・??
肩を落として店を出ると、追いかけてくる男性が。

「僕、さっきこの店の前でその方達と出会いました。
ワインバーを探しておられたので、”Rothko”を案内したんですよ。
連絡先はここです。」と携帯電話のアドレス帳を見せてくれた。
河原町六角を目指して、また東へ自転車をこいで、やっと合流。

紹介してもらったお店は、ツウじゃないと知らない場所にあった。
ワイン難民だった私達の間で(さっきの人はなんて親切なんでしょう)と、評判に。
「やっぱりワイン好きに悪い人はいいひんね」
「あんた(夫)がいなかったら、確実に誘ってたね」と妻。
「一人で来てたから、独身かな?」
「何なら、さっきの店に電話して呼んでみいひん?」など、盛りあがりました。
ワインもボトル3本開けました。

「さっきの方達は無事にそちらに行きましたか?」
と王子からお店に電話があったみたいなのですが、
すっかり酔っぱらった私達は妄想話に夢中で、全然気がついていませんでした。