ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

偉人の筆跡

高台寺には、掌美術館というのがあって、そこにも立ち寄った。
高台寺圓徳院は豊臣秀吉没後、北政所ねねが移り住んだところである。

美術館には、秀吉直筆の書やねねの手紙、秀頼の仮名消息などがあった。
先日、書の展覧会を見たばかりなので、
書には人がらが出るなぁ、と興味深く観た。

秀吉の書は、まぁまぁきれいだった。
左右のバランスも取れている。
農民出身という印象が強いけど、案外文化的な人なのかな、と思った。

ねねは、仮名のせいか、崩し字が多い。
その上一行に収まらないと、どんどん横に流れていく。
なかなか自由な人のようだ。

秀頼は、あまり字が上手くないみたい。
字の大きさもまちまちやし。
甘やかされて育ったからかな?
と思ったけど、Wikipedia
「秀頼は公家風の教育を受けていたと言われ、伝存する筆跡は高い評価を受けている」
とあった。
あらあら、私の鑑定は自己流やからね。

ともあれ、大河ドラマ歴史小説で知ってる人達が
実際に生きた記録を見ると、庭も建物も、ぐんと身近になる。
身近な人を見送って、19年をどんな気持ちで暮らしたのか
ねねの気持ちになって歩いてみる。