ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

トルコ絨毯

カッパドキアは火山の噴火でできた断層が多く、その後侵食されて奇岩となっているわけだけど、地震はないらしい。
地震があれば、とっくに地下都市やキノコ岩は崩れている。

地震のある東トルコから、ヘレ家が避難してきて、織物の技術を伝えたのがカッパドキアの絨毯。
この技術は普通より手間がかかるので織り子さんの手や目や人生をかけた作品となるらしい。
最近は継ぐ人が少なくなり、伝統技術の危機に陥っているとか。

そんな説明をトルコ国立の織物工房で聞いてから、通された広間ですったもんだ。

早い話が、絨毯を買いました。
自分でも意外な展開です。
ええ。安い買い物ではないです。
おまけに持って帰ったら1万円引いてあげると言われて、自分で持ち帰る羽目に。

重いったらありゃしない。

こんな上等の絨毯持ってどうするんでしょう、私。

「100年持ちますよ」と言われたので、私が死んだら平成女鉾の懸装品として飾ってもらおうと思います。

トルコ人に言うと「祇園祭知ってます。でも今から死ぬこと考えてどうするの」と言われました。
けれど最後に「文化を残すために協力してくれてありがとう」と言われました。

日本のお友達へ、
私はもうこれ以上散財&荷物を増やせません。
お土産は期待しないでくださいませ。