ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

私は、神だ

世阿弥の『風姿花伝』を訳した、『秘すれば花』(渡辺淳一)を貸してもらった。
芸に対する厳しい訓戒が述べられている。

・「花」を咲かせるには努力もいるが、才能も必要なこと。
・「若さ」の武器、老いてなお花を咲かすことが本物
・場を読み創作する必要性、
・工夫の大切さ、
・真の演技者は「寿福増長」(見る人を喜ばせ、幸せな気分にさせる)、
・「萎れる」とは「花」を咲かせた者でないと到達できない境地、
など、ためになる&身の引き締まる話がいっぱい。

ひとつ、その八「神」という章で
・・・当時の能では神様が登場することは珍しいことではなかった。
 この場合、初めは神が普通の人間に化けて出て、一般の人々といろいろ受け答えがあったあと、「実は、われは何々の神なり」と自らを明かす。このあと、今度は堂々と神そのものとして登場する、という仕組みが多かった。・・・
という部分があった。これって、モンスターエンジンのコントやんなぁ。
「神々の戯れ」シリーズやんなぁ。
いや、あの人達も工夫してはるよね。って意味で。