ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

福の神

友人の狂言を観に行く。
青に赤、オレンジに緑など、狂言の衣装はカラフルで大胆だ。

最後に、茂山一門による「福の神」という演目が上演された。
登場した福の神は、まさに!福の神であった。

目の下がぷっくりふくれている容貌。
パタパタと、今にも浮かび上がりそうな容姿。
まるで宮崎駿アニメの実写版である。
パンフレットを見れば、茂山千作さんという人間国宝の方だった。

思わずあいた口が、笑う形になったまま舞台を見つめた。
すごい。
芸を極めるなら、こんな風に軽やかになっていきたいなぁ。
見る人に幸せをふりまける人間こそ、国の宝やなぁ。
福をもらって、観世会館を後にしたのでした。

*速報*
平成女鉾清音会の記事が、2/20読売新聞朝刊に大きく掲載されました!