ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ロケ地のボタン鍋

探検はそれなりに難航して、帰路についたのが14時前。

お腹がペコペコ。

帰り道にふと目についたこのお店、やってるのかなぁ?

腰の曲がったおばあちゃんがご飯を食べていて、「こんにちは」と言うと

店の奥から「いらっしゃいませぇ」と、女性の声がした。

山菜うどん750円、親子丼720円などとメニューが並ぶ中、「おススメは何ですか?」と聞くと、「ぼたん鍋定食です」とおっしゃる。

1850円。これだけ値段設定が桁違い。

「実はここ、去年、映画のロケに使われたんですよ。そん時藤井監督が、ぼたん鍋をえらい気に入ってくれてねぇ。『おいしいおいしい』言うて、出演してる横浜流星さんや黒木華さんも食べたんですよ。」

そう言えば、ポスターやサインが貼ってある。

映画にも、ぼたん鍋を食べているシーンがあるらしい。

というわけで、ぼたん鍋、頼んじゃいました。

シンプルな定食だけど、なるほどお味噌がおいしい!

お店の男性によると、撮影は10回以上も同じシーンを撮ったりして、午前4時までかかっていたそうだ。

「僕は寝たけどな」

もちろん、寝てください。

 

映画は、閉塞的な村の闇の物語チックで、ちょっと怖そう。

「映画、観てみますね~」と言ったら、お店の方の反応は薄かった。

それは、観んでもええんかな?