探検はそれなりに難航して、帰路についたのが14時前。
お腹がペコペコ。
帰り道にふと目についたこのお店、やってるのかなぁ?
腰の曲がったおばあちゃんがご飯を食べていて、「こんにちは」と言うと
店の奥から「いらっしゃいませぇ」と、女性の声がした。
山菜うどん750円、親子丼720円などとメニューが並ぶ中、「おススメは何ですか?」と聞くと、「ぼたん鍋定食です」とおっしゃる。
1850円。これだけ値段設定が桁違い。
「実はここ、去年、映画のロケに使われたんですよ。そん時藤井監督が、ぼたん鍋をえらい気に入ってくれてねぇ。『おいしいおいしい』言うて、出演してる横浜流星さんや黒木華さんも食べたんですよ。」
そう言えば、ポスターやサインが貼ってある。
映画にも、ぼたん鍋を食べているシーンがあるらしい。
というわけで、ぼたん鍋、頼んじゃいました。
シンプルな定食だけど、なるほどお味噌がおいしい!
お店の男性によると、撮影は10回以上も同じシーンを撮ったりして、午前4時までかかっていたそうだ。
「僕は寝たけどな」
もちろん、寝てください。
映画は、閉塞的な村の闇の物語チックで、ちょっと怖そう。
「映画、観てみますね~」と言ったら、お店の方の反応は薄かった。
それは、観んでもええんかな?