遊覧船は、島々の名前と名産と人々の暮らしを教えてくれた。
松島は、岩盤に根付く松が力強い光景なのだな。
その昔、劇団そとばこまちの座長が生瀬勝久氏に代わって第一回目の公演は『Zizzy』だった。
小松純也さんが脚本を執筆した。
「桃太郎」と「天国」と「セールスマンの死」が合わさったような、不思議な台本だった。
天国に来た老人(生瀬さん)を歓迎して
♪Welcome to my sweet heaven♪と踊り、
ハカのような掛け声で神(ケロヨン)を呼び込む、天国の人々の役をやった。
温泉につかりながら不意に、神を呼び込む「松島~松島~松島~マ・ツ・シ・マ‼」のセリフ(掛け声)がよみがえった。
そうか、その松島に、私は足を踏み入れてるんやな…。