ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

のぞきからくり

新潟県に来た1つめの目的は、「巻郷土資料館」

伊丹から飛行機で到着して、新潟空港新潟駅⇒巻駅へと移動。

新潟は、関西の感覚で動いたらあかん。

路線を間違えたり、引き返すにも一時間に一本しか電車がなかったりして、ひと苦労。

電話したら、開館時間を延長して待っていてくださった。

ここに”のぞきからくり”というエンタメ装置が展示されているのです。

見てびっくり。結構大きいやん!

今だと、小さな映画館?大きな紙芝居?になるのかな?

上は、羽子板みたいな押し絵。

口上師さんの歌を聞きながら、下の穴から覗きます。

(今回は、DVDで聴きました)

===抜粋===
江戸時代に西洋から線遠近画法が伝えられると、浮世絵の仲間として「眼鏡絵」や「浮き絵」に発展し「覗き眼鏡」というレンズを通して見るものとなり、一般大衆に鑑賞されるようになりました。
 はじめは、「おおのぞき」と呼ばれる1個の箱に1個のレンズで1枚の絵を見る型式で、後にはこの箱を数個並べて順次覗き、一連の物語が構成される仕組みに発展し、江戸後期に改良されて現在の素型になったものと思われます。
 そして、文明開化の波に乗り、大衆娯楽施設の充実と共に一層の工夫が加えられました。ガス燈やカーバイトランプ、更に電灯とその光源の発達変化によって、より華麗な押し絵が描かれ、立体感を深めるように工夫されていきました。

===以上===

のぞきからくりは2台。

右側は「幽霊の継子いじめ」という話。

正妻の死後、2号さんが正妻の娘をいじめようと幽霊の扮装をしたら、連れ子である自分の娘がショック死してしまい、2号さんがお縄になるというストーリー。

左側は「八百屋お七

どちらもうすら悲しい物語。

立体感のある花街の構図や、裁判所の様子など、中の照明でキラキラ光ってきれい。

筋に合わせて口上師が紐をひっぱると、紙芝居のように展開します。

 

お祭りにこんな演し物が来るのは、ワクワク楽しみやったやろなぁ。

でも見た後は、浅はかな考えで罪を犯してしまう女性の話ばかり見せられて、私ならションボリしてしまいそうや。