新潟県に来た1つめの目的は、「巻郷土資料館」
新潟は、関西の感覚で動いたらあかん。
路線を間違えたり、引き返すにも一時間に一本しか電車がなかったりして、ひと苦労。
電話したら、開館時間を延長して待っていてくださった。
ここに”のぞきからくり”というエンタメ装置が展示されているのです。
見てびっくり。結構大きいやん!
今だと、小さな映画館?大きな紙芝居?になるのかな?
上は、羽子板みたいな押し絵。
口上師さんの歌を聞きながら、下の穴から覗きます。
(今回は、DVDで聴きました)
===抜粋===
江戸時代に西洋から線遠近画法が伝えられると、浮世絵の仲間として「眼鏡絵」や「浮き絵」に発展し「覗き眼鏡」というレンズを通して見るものとなり、一般大衆に鑑賞されるようになりました。
はじめは、「おおのぞき」と呼ばれる1個の箱に1個のレンズで1枚の絵を見る型式で、後にはこの箱を数個並べて順次覗き、一連の物語が構成される仕組みに発展し、江戸後期に改良されて現在の素型になったものと思われます。
そして、文明開化の波に乗り、大衆娯楽施設の充実と共に一層の工夫が加えられました。ガス燈やカーバイトランプ、更に電灯とその光源の発達変化によって、より華麗な押し絵が描かれ、立体感を深めるように工夫されていきました。
===以上===
のぞきからくりは2台。
右側は「幽霊の継子いじめ」という話。
正妻の死後、2号さんが正妻の娘をいじめようと幽霊の扮装をしたら、連れ子である自分の娘がショック死してしまい、2号さんがお縄になるというストーリー。
左側は「八百屋お七」
どちらもうすら悲しい物語。
立体感のある花街の構図や、裁判所の様子など、中の照明でキラキラ光ってきれい。
筋に合わせて口上師が紐をひっぱると、紙芝居のように展開します。
お祭りにこんな演し物が来るのは、ワクワク楽しみやったやろなぁ。
でも見た後は、浅はかな考えで罪を犯してしまう女性の話ばかり見せられて、私ならションボリしてしまいそうや。