ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

風鈴の念

コロナになってから、神社仏閣の御手水で参拝前に手を洗う行為が禁止になってしまった。

神社やお寺によっては、御手水に花やビー玉やアヒルの人形を浮かべ、

インスタ映えスポットとして参拝者を楽しませたりしている。

 

この夏、立ち寄ったある神社では、御手水にたくさんの風鈴を飾っていた。

風景も、音も、清々しい。

 

風鈴の短冊には、願い事が書かれている。

「色んなお仕事順調に 疫病退散」

「早くコロナが収まって平穏に暮らせますように 楽しく崎山つばささんの推し活ができますように」

など、様々な人のほのぼのした祈りが感じられる。

 

そんな中、

「〇大〇学部大学院〇〇研究 職場の人間関係が落ち着き穏やかに仕事ができる」

と書いた短冊があった。

〇はすべて具体的に記入されている。

見てはいけないものを見てしまった感…。

 

清々しさから一転、縁切り神社に来たかのような、人間の業を垣間見てしまった気分になりました。

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