明神慈さんの「“着物の身体”を味わう講座『くのいちへの道』~初級編~」を受けに、無鄰菴へ。
明神さんは高知出身。長らく東京でポかリン記憶舎という演劇集団にて劇作、演出などされ、一年半前に京都に移住し、このたび明恵上人の作品を完成させたらしい。
私は13年ほど前から、着物の所作など教えていただいた間柄。
======案内文======
日本人の「身仕舞(みじま)いの良い」身体を味わう講座です。
「着物は窮屈そうだ」「動きにくい」そんなイメージは捨てましょう。
着物=筒の中に身を委ね、身体の内と外を観察し、身体のゆるめ方や軸を見つけていきます。
講師は着物での身のこなし方、美しく無駄のない動きを体現してきた明神慈がユーモアとイマジネーションをたっぷり交えて指導します。
“洋装の身体”とは異なる身体感覚を味わいながら「和」の心と身体を身につけてみましょう。============
母趾球とかかとを意識して、身体を揺らしたり、ねじったりしながらしなやかさを会得する。
上半身は油断しても、下半身でオリオン座(座骨と膝と母跡球)をイメージして気を流すと、自然と所作がエロくなる。
「原田知世みたいに『ふぅ~っ』て言って」とか
「ルミ子と賢也みたいに常に近くを通って」とか、例えがいちいち古くて的確。
正座を崩して座る重心とか、トイレに行くときの股割とか、着物の裾を地面につけずにスーパーの一番下の棚の食品を取るポーズとか、実践的な所作も教えていただいた。
汗はいっぱいかくけれど、浴衣が着崩れないのが不思議なところ。
「浴衣は汗をかいて、身体にそぐってきてからが良いのよ」というコメントも、目からうろこ。
今回は、カメラマンのSaiちゃんが、無鄰菴の庭園を浴衣で散歩した様子や、ポートレイトを撮ってくれました。
講座の前後で、どんなに変わったか、楽しみやわぁ~。