御所ネコを見かけない。
顔に黒白のぶちがあり、御所の、主に丸太町通りに面した藪の中に潜んでいた。
ある時から人間に食べ物をもらうことを覚えた。
見かけるたびに、何かもらっていた。
そして太っていった。
そのうち人に触られることも厭わなくなり、膝の上に乗ってなでられたりしていた。
人間も、このネコに癒されているようだった。
毎朝、新聞紙を膝の上に広げてなでるおじいさん
夕方にブラシでといてあげるお姉さん。
一時期、ぶちのネコの後ろで、お相伴を狙うネコもいた。
けれどすぐにいなくなったところを見ると、継承はされなかったようだ。
人間とネコの与え合う空間。
そのうち、NHKのドキュメント72時間に推薦しようと思っていたのになぁ。
秋から一向に見かけない。
おーい、御所ネコ、無事でいるか~い?