ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

明治大学和泉図書館見学記

忘れないうちに明治大学和泉図書館の記録を。
2012年5月に開館したピカピカの図書館は、4階建1296席。
入口から奥、1階から4階へと、賑わいから静寂へきっちりゾーニングされている。

貸返カウンターには椅子がなく、図書館員は常にスタンディング。
「利用者が立って聞くんだから、職員も立って応対しなきゃ失礼でしょ」という考え方。

ペタペタと貼る掲示物は一切なく、デジタルサイネージでお知らせ。
部屋の名前やトイレなど、サインはほとんど図書館員でアイデアを出して決めたとか。

「××をしないでください」という表示はせず、
「食べ物はどうしますか?」(お持ち帰りください)
「長い足が気になる方へ」(靴を脱ぎませんか?)など
洒落を利かせた注意喚起を行う。

部屋はほとんどガラスで仕切られているので、使用している人たちの様子がすべてうかがえる。
学生の皆さん、プレゼンの練習をしたり、ホワイトボードを使って討論したり。

書架もオリジナル。
書架自体に灯りをつけ(他は間接照明)、
床上は少し浮かし(掃除がしやすい)、
本棚を4度傾け(本が落ちにくい)、
斜めに配置(歩いている時に本が目に入って来やすい)

7層に渡る集密書架は外からよく見えるので、写真展も企画されているそうだ。


あと、携帯電話BOXや電卓室もあった。
図書館員からのおススメ本コーナーもあった。
情報リテラシー室には貸出用PCが148台用意される。
カフェもあるし、これは一日いたくなる場所だわ。

静かに本を保管する場所だった図書館は時代と共にコミュニケーションや情報を扱う場へと変わってきているのね。
ジベタリアン(地べた)な閲覧室もあって、利用者のスタイルはどんどん自由に!
こんな学生時代を過ごしたら、どんな社会人が排出されるんだろうと、楽しみであったり不安であったり。