ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ワンサ

ピートさんの観劇

オランダ人ピートさんA子さんご夫妻と食事。 お二人は『ワンサ』初日を観に来てくださった。 その感想で大盛り上がり。 ピートさんは 「日本語は半分しか分からないけど、Body Languageで分かりましたよお」 とおっしゃる。 オランダにも口下手な人、自信家…

永遠の美の薬

お客様から、差し入れを戴いた。 観に来てくださるだけでもありがたいのに。 と言いながらも、嬉しく受け取る。 最近の花束には、たまに 「切花鮮度保持剤」 というのがついている。 ・花びんのお水を清潔に保ち、透明で澄んだ状態が続きます。 ・お花に栄養…

墨田次朗クンの台本

おそらく客席からは見えなかった『ワンサ』の小ネタ。 スクエア新人の馬場君が演じる 墨田次朗役の小道具。 金髪で自分大好き! の割に、 自分の「基本」探し中の墨田君。 芝居への取組みは意外に几帳面です。 台本には付箋や書き込みがいっぱい。 これ、小…

wansa終演

おかげさまで、無事にスクエア『ワンサ』幕を下ろしました。 いやぁ楽しかった。 Bグループがスタンバイして明転したら、客席がザワっとしたり、 「門前払い」という美佳嬢の台詞でどっかんとホールが揺れるほど笑いが起こったり 笑いの合間にたまらん感じの…

堂園福美です

『ワンサ』の堂園福美役には、私なりのモデルがいるのです。 中高と同級生だったTさん。 いつもひっそりと存在感を殺していました。 彼女のたたずまいが好きで、私とぶり(親友)は、毎日交換する手紙にTさんの似顔絵を描いたりして、ひそかに注目していまし…

マモちゃんの視点

『ワンサ』の役づくりで一番大変だったのは、北村守氏じゃないかなぁと思う。 複雑な心の動きを担っている役だしね。 稽古中、マモちゃんは作家から厳しいダメ出しを受けていた。 森澤氏はマモちゃんが大好きなようだ。 マモちゃんのことをとてもよく見てい…

山ちゃんとこ

スクエアの山本禎顕氏は、古株メンバーの中で最も社交性がある人物だ。 稽古後にも「飲みに行きます?」と客演陣を誘ってくれる。 そこで山本目線のスクエア知識を教えてくれる。 印象に残っているのは 「森澤は台本のセリフ、一字一句間違えたら嫌がりよる…

愛は舞台を救う

昨日で稽古場とはおさらば。 本日からいよいよABCホール入り。 週末までここが私達のお城になるのだ! 舞台美術を仕込んで、照明を吊って、音響をセットして。 つくづく思うのですが、スクエアに対するスタッフさんの愛情は非常に深い。 稽古している段階か…

スクエアの新人ちゃん

スクエアはこれまで男性4人による劇団だったのだけど 今年初めにオーディションが開催され、新人が入った。 女性3人、男性2人。 合計9人の劇団員。 「9人やったらスクエア(四角)じゃないやん」 と言ったら、リーダーの一軒氏 「『広場』という意味のスクエ…

ハードな現場

台本の改訂版にエンドマークがつきました。 これまた意外な展開。 一軒さんお疲れ様~。 そして稽古、稽古。 9時間半にわたる稽古4日目。 集中的に芝居を濃密にしております。 出演中に笑うのを我慢して握りこぶしを作るので、爪が食い込んで、手の平の皮が…

Studio Shinでの攻防

劇中で使う『ワンサ』テーマソングを録音しに、Studio Shinへ。 今朝伺ったのは4名。 一人ずつ呼び出されて録音室へ。 人によって録音時間が違う。 さっさと終わる人、長くかかる人。 平均10分くらい。 「僕、皆さんを待たせて迷惑かけるから最後でいいよ」 …

『ワンサ』無理矢理初通し

本番5日前。 不完全ながらも『ワンサ』を通してみた。 初舞台の新人ちゃんがステージから落ちていた。 場ミリ(舞台上のしるし)がよく分かっていないようだ。 かく言う私も、 今日もらった部分を小道具の台本に挟んでカンペにしていたら 前で見ているスタッ…

私の頭の中の消しゴム

森澤氏による『ワンサ』の台本がいっぺん完成した後、 改訂版がすごい勢いで届く。 ザクーッとカットされたり、 新しいシーンができたり 台詞を話す人が入れ替わったり。 改訂するのは、上田一軒氏。 ここまで思い切りできるのは、作家と演出家の信頼関係が…

スクエアがミュージカル?!

『ワンサ』のチラシはミュージカル風だけど、内容はコメディです。 それでもどうも、歌と踊りがあるみたいです。 歌唱指導は、佐藤心さん。 振付は、佳波芽依さん。 本日はダンス&ミュージックの先生がいらっしゃいました。 スクエアにこのゲスト面子なので…

「ワンサ」脱稿

『ワンサ』の台本に、エンドマークがついた! ここ数日、台本がふっつり途絶えていたのです。 久しぶりに会う森澤氏は、髪の毛がモッサモサになっていた。 油抜きしてさらしたクジラの皮(おばけ)のようだ。 そして、ただならぬ緊張感を漂わせている。 さて…

プロフェッショナルなスタイリスト

本番を2週間後に控えて 本日は美容室へ。 次の役柄に合わせて、カットしてもらう。 役柄のイメージを美容師Kさんに伝えると 「できます」 と、即座にお返事。 (え?こんな特殊な役柄、今の説明で理解したの??) プロフェッショナルな発言になんだか胸がキ…

掟やぶりの挑戦

「ワンサ」公演ではこれまでにないキャラに挑戦している。 演技法も、 舞台でやってはいけないことをやったり やらなければいけないことをやらなかったり。 朗読講座の生徒さんが見たら、 (先生いつも注意してることと違うやん) と、呆れはるやろなぁ。 そ…

オーディションコメディ

スクエア『ワンサ』は、台本が進むにつれてどんどんヘンテコになっている。 本を読み合わせして、私はワキにじんわり汗をかいた。 こ・・・これ・・・。 演出の上田一軒氏が 「これはスクエア史上、最も変わっている作品です」 と断言した。 断っておきます…

ダミー台本

稽古場に「ワンサ」の台本の続きが大量に出来上がってきた! 早速新しいシーンの稽古!稽古! 今日はパンフレット用の写真撮影も入っている。 稽古場風景を撮影している制作N嬢から 「台本を持ってない練習の様子を撮りたい」 とリクエストが。 演出「それじ…

スクエア流コメディのつくりかた

スクエアのHPには以下のレシピが掲載されています。 【スクエア流コメディのつくりかた】 1.まず、身近で生活している人を用意する。 2.その馬鹿さが笑えるまでよく観察する。 3.次に、自分の馬鹿さを知る。 4.馬鹿が馬鹿を笑っていたことに気付き、…

陽の当たらない人生に、笑いを。

5/25-27にABCホールで上演される スクエア『ワンサ』はチラシの文面を借りれば とある市の町興しの市民演劇のオーディション会場。 野心に燃える演出家、素人だらけの応募者。 演出家がメインキャストに選んだのは… コメディ職人スクエアが贈る、 笑いと感動…

『ワンサ』テーマソング

次回出演の『ワンサ』は、 歌と踊りがあるらしい。 今日はオリジナル音楽の発表。 演出机には箱入りのスピーカーが待機していた。 上田一軒氏が「この日のために」と用意したそうだ。 芝居の稽古が終わり、「じゃぁ音楽を聴いてもらいます」 と、iPhoneを接…

コメディ職人

スクエアの芝居作りは、「コメディ職人」と名づけたいくらい 細かい演出のオーダーがある。 技術とセンスを総動員して応える出演者の役作りは非常に面白い。 それもこれも 「どうしたら笑えるか」というのが大命題。 台本が途中までなので まだ積み上げる段…

まもちゃんの視点訓練

本日の肉発隊長は北村守氏。 「まず、歩いてください」 と、なんだか俳優っぽい訓練。 でも次第にまもっちゃん独自色が出てくる。 指をグルグルさせる運動。 「これはどんな意味があるの?」との疑問に 「こうしたらやる前より、視界が広がるんです」との答…

スクエア流肉発

稽古のしょっぱな、出演者で肉体発声練習が行われる。 おそらく新人ちゃんに向けて、手本を見せたいのだと思う。 26日は上田一軒氏の指導。 「屈伸、いや伸脚」など、 ぎこちなく号令をかけながらストレッチや筋トレをするのだが 古株の劇団員ができていない…

まわれまわるタイミング

12日ぶりのスクエア稽古。 作家の森澤氏は稽古初日に 「台詞、削るかもしれません」と言ったのだ。 私が「じゃぁ覚えない方がいいですか?」と聞いたら 「そうですね」と答えたのだ。 だからこの期間、あえて台本を開かなかった。 台詞は覚えるのも大変だけ…

キャラ探し

『ワンサ』稽古2日目。 台本冒頭には、すべての登場人物のプロファイルが書かれている。 それが役作りのヒントになるんだろうけど、途中までの台本ではまだ謎な部分がたくさん。 今日は途中からキャラを探る稽古。 演出の一軒氏は言葉で伝えてくれるけど 頭…

『ワンサ』稽古始め

次回出演は、スクエアという劇団。 ”おっさんコメディ”では右に出るものがない! と、太鼓判を押せる劇団。 劇団30回目の記念公演にして、出演オファーをいただいた。 嬉しい。光栄です。 稽古初日にもらった台本は57ページ。 ト書き1行目に「舞台溶暗」とあ…

次回公演チラシ撮影

次回出演する公演のチラシ用撮影。 アートディレクターさんにイメージ画像を見せてもらいつつポーズを取り、構図を決める。 フォーメーションがきっちり決まっているので並び方や手の角度など、かなり厳密にしなければいけない。 演出の上田一軒氏が一人ずつ…